静かな生活のへんか

実は、最近地味に変化したことがある。
目立たず、無理もせず、なんとなく、だけど、
習慣が変わるということは、わたしなりにとても大きな変化。

なじみの店に行く回数、つまりはひとりで飲みに行くが激減した。

1番足繁く通ってる cafe・B(仮称)、2番目のお気に入り bar・I(仮称)に行った日の数で見てみると。

夏、7月。

B・・・15回
I・・・5回

初秋、9月。

B・・・10回
I・・・6回

そして、11月。

B・・・3回
I・・・1回



そこで、今、わたしはどんな気持ちかというと、うれしい。

「友だちがいなくても、行きつけの店があればいい」と語ってしまうくらい、わたしにとってお店というのは大切でかけがえのないもの。そこにいけば、何かある。好きな人たちがいる。

まもなく暮れゆく2008年を振り返ってみても、思い出すことのほどんどはcafe・Bで過ごした時間のことだ。

それでも、大好きなものがあるというのは、その分こころが縛られることで、他のことが手につかなくなる。
ひとりでまっすぐ家に帰れなくなる。そして1番は、お金が飛び、多少の罪悪感が沸く。度数の強いウイスキーやラムを好むので体調にもかかわる。

だから、わたしは大事な場所があることを誇りに思うと同時に、それがない人のことを、すこーしだけ羨ましくも思う、「なくても生活できるんだ、いいなー」と。

2005年6月に以前の勤務先を辞めてから、わたしの人生のテーマは「自由」になったのだけど、この大好きな場所へ行かなければわたしのイロイロは解決しないことが不自由に感じられていて(※)、ずっと、もっと軽くなりたい、と思っていた。

(※・・・具体的に言うと「今日はまっすぐ帰ったほうがいいよなー」と頭では思ってるのだけど、飲みに行きたい!という衝動で行動してしまい、多くの確率で「楽しかったー」と気持ちがほくほくするが、帰り道は淋しく(最近は寒いし)ああ、またガマンできなかったのか、と少し後悔したりすること)

ずっと、飲みに行く回数を減らしたい、でもできない・・・と思っていたので、無理せず、静かに生活が変わったことにびっくりもしたけれど、直接的ないちばんの要因は季節の変化のような気もする。

寒くなり、部屋で過ごす時間が増えた。
何をしているかというと、最近は料理をしている。
玄米ごはんとお味噌汁をメインに、野菜が主役の煮物やサラダ、ピクルスなど。
新しいお弁当箱も買い、お弁当をつくる回数がぐんと増えた。
本を読んだり映画を観る時間も増え、部屋は整頓されて、こうして文章や手紙を書いたりもする。

何かが「なくなる」というのは、何かが「ある」わけで、わたしの生活に新しい楽しみが増えたことを嬉しく思う。

最後に。
それでも、cafe・Bがだいじな場所なことにはなんら変わりなく、マスターは定期的に夢にも出てくる。これからもよいおつきあいをしていきたい、とあらためて。